住み込みの酪農バイトがきつすぎた話

酪農バイトアイキャッチ

牛たちとの牧歌的な生活に憧れを抱いている方、けっこういるのではないでしょうか。

ただ、なかなか想像できない世界だと思います。
「未経験だけど雇ってもらえる?」「体力的にきつそう…」

今回はそんな悩みにお答えします。

結論から言うと、マジできつすぎました・・・
軽い気持ちで行くと絶対に後悔するので、行くなら覚悟を持って行くことをおすすめします。

この記事では実際に酪農バイトを体験した私が、実体験をもとに実情を包み隠さずお伝えしたいと思います。

この記事では以下のことがわかります。

  • 酪農バイトとは?
  • どこがきついのか?
  • 酪農バイトのメリット
  • 求人の探し方

ぜひ最後までお読みください。

目次

酪農バイトとは?

ここでいう酪農バイトとは乳牛の搾乳を主としている牧場のことを指します。
田舎にあるのがほとんど、地域としては北海道がかなり多いですが、探せば日本全国にあります。

家族経営の小規模牧場、機械化の進んでいるメガファーム、観光牧場で3次産業にも力を入れている牧場などさまざまな形態があります。

さらに放牧しているところ、つなぎ牛舎(牛をつなぎ留めて飼養する構造の牛舎)、フリーストール(牛が自由に歩き回れる構造の牛舎)と飼育環境もさまざまなので、どんなところに行きたいか事前に確認しておくとギャップが減るかもしれません。

私が行ったところは家族経営の小規模牧場でした。
放牧してるところに行きたかったので、そのへんも調べて決めました。

一応半年ほどの短期の契約で行ったんですが、きつすぎて3週間でギブアップしてしまいました…

どこがきついのか?

勤務時間がきつい

勤務時間は5〜9時、16〜20時です。
家から少し離れた場所で車通勤だったので4時起きでした。

もともと夜型だったので最初はかなりきつかったです。
まあ事前に分かっていたことではあったのである程度覚悟はできていましたが…
しばらく勤務したら体は慣れてくると思います。

体力的にきつい

これも想定内でしたが、腱鞘炎になってしまいました。
辞めたあとも1ヶ月以上痛みが引きませんでした。

ただどのくらい体力的にきついかは、機械化がどのくらい進んでいるかも影響してきます。
いわゆるメガファームなどのガンガン機械化がされているところだと、餌やりなど機械が導入されていることが多いです。なんと全自動搾乳ロボットを導入しているところもあるそうです。

私の行ったところは小規模だったので餌やりなどアナログな部分が多かったです。

休みが少ない

これも予想通りと思いますが、本当に休みないです。

唯一半日休みが週に2回(朝9時〜翌日の夕16時までなので繋がってはいます)
これで合計週1休みってわけです。

そして牧場主は月1休みとのことです。やはり一次産業、とくに生き物相手だと休みが少なくなるのは仕方ないようですね。

不健康な生活になる

早寝早起きで健康的になるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、朝早くて夜遅いので十分な睡眠時間が確保できません。

その分昼間に寝たりするんですけど、昼間は家事とかしなきゃならないし、牛舎で働いた後なので匂いがけっこうきついです。
その状態でベッドに寝転がることもできないので、風呂入ったり、床で寝たりと色々大変だったりします。

8時間寝ないと調子が悪くなるのでこの睡眠時間が確保できないのはかなりきつかったです。

牛に蹴られて内出血

これは牧場で働く人だとけっこうあるみたいですが、骨折や命に関わることもあるのでかなり気をつけないといけません。
私も気をつけていたのですが、ふとしたときに牛を驚かせてしまって太ももを蹴られました。

大事には至らなかったのですが、打撲と青あざが…

牛は1頭600〜700kgにもなるそうで、のしかかられたら大変なことになります。そしてけっこう臆病な性格なので、驚かせないように注意して接することが大切なのだそうです。

まわりに何もない

私の行ったところは北海道ですが、基本田舎でなにもないです。

たまたま寮の近くにスーパーや役場などある場所でまだよかったのですが、少し離れると一面草原。

休みが少なく、あまり遊ぶこともできないのでとくに問題はありませんが、慣れるまでは大変かもしれません。

人間関係が濃すぎる

これはかなり予想外でした。

牧場系転職のお話でも体力や休みの少なさはクローズアップされますが、人間関係について触れられているのはみたことがなかったです。

家族経営の小規模牧場だと人間関係がめちゃくちゃ濃くなります。

不思議なんですが、少人数の固定された人間関係で、毎日毎日一緒に過ごすとなんであんなにギスギスしてしまうんでしょうか…
家族や血縁者、あとはよほど馬が合うか相当なコミュ強でないとつらいと思います。

正直リタイアした最大の要因がこれかもしれません。

意外に体育会系だった

これも予想外だったのですが、意外に体育会系でした。
正直、牧場経営者の人柄とかカラーによるところが大きいので全てではないと思いますが…

「もっと声出せ!」とか色々言われて病みましたね…
牧場は黙々と作業できると思っている人も多いと思いますが、行く牧場のカラーにけっこう左右される気がします。

酪農バイトのメリット

牛が可愛い

これは子牛はもちろんなんですけど、大人の牛もめちゃくちゃ可愛かったです。
1頭1頭性格も違うし、慣れてくると鼻をスリスリしてきたりもします。

子牛はもういわずもがな可愛い!
敷き藁を交換するのですが、交換することがわかると嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねるんです。
いや〜かわいい!癒し!って感じでした。あと子牛は大人の牛より感情表現が豊かですね。

正直これが1番のメリットでした。

体力がつく

毎日作業しますので、いやでも体力はつくと思います。
大変だけど、体は確実に強靭、頑強になることは保証します。

自然がいっぱい

なにもない、けれども逆に自然はいっぱいあります。
野生動物のリスやシカに遭遇したりと普段できないような体験ができました。
熊もよく出没するそうなので要注意ではありますが…

そして北海道の広大な自然を間近に見られて、感動は大きかったです。

寮に無料もしくは格安で住める

田舎のことが多いのでたいてい寮が用意されていることが多いです。

個室+水回りのみ共用というパターンがいちばん多いと思います。
私の行ったところは珍しく完全個室のところでした。
職場と距離があったので車も無料支給、これはかなり助かりました。

家賃も無料、もしくは1〜2万と格安なことが多いので、とにかくお金がなくて…って方はおすすめ。

求人の探し方

有名どころでいうと以下になります。

農業特化の求人サイト

あぐりナビ、農家のおしごとナビ

短期バイト特化のサイト

ボラバイト

上記以外でも「酪農 短期」などと検索したらたくさん出てきます。

ボラバイトは酪農以外の農業系も多く紹介されています。
ただ、給料はとにかく安いのであくまで体験と割り切って利用するといいと思います。

まとめ

結論、憧れだけで行かない方がいいです。

あと、牧場によってけっこう特色が違うので、その牧場と合う合わないはかなり大きいです。
私の行ったところのように小規模で体育会系なところだとけっこうコミュ力や人間関係のうまさも必要です。

あと、メンタルの強さ。
体力的なのは続けていけば慣れていくので、それ以外のところで合うか合わないかが大きいと感じました。

ただ貴重な体験はできたと思います。
興味ある方はまずは短期バイトで挑戦することをおすすめします。

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